友人のお宅で飼っているメダカの水鉢にホテイアオイの花が咲いていました。八ヶ岳の川には寒さ故かホテイアオイは見られません。なので、この花を見たのは初めて!こんな素敵な花が咲くのですね。知りませんでした・・・。
ホテイアオイは熱帯アメリカ原産の水生植物で、花がきれいなので主に観賞用として、19世紀から20世紀初頭に世界各地に導入されました。しかし、爆発的に増えて川や池沼を被い、アフリカでは船の行き来やダムによる水力発電を妨げるなどの害があり、今では世界十大害草のひとつ「青い悪魔」として畏怖されています。日本には、明治17年にアメリカから持って帰ってきた株が栽培のはじめとされます。葉っぱの付け根の部分(葉柄)がぷっくりと丸く膨らむのが一番の特長です。葉柄の内部はスポンジ状になって空気をたくさん含みます。それが浮き袋の役割となって、株が水にぷかぷかと浮きます。水中の根茎からほふくする茎を伸ばし、自分の傍らに子株を作ります。さらに子株は新たな子株を作ります。この繰り返しで、1株が600株に増えるとか、50日で1株が1000株になるとか・・・。害草と呼ばれるゆえんはこの繁殖力としぶとさです。日本では寒さで冬に茎葉が枯れることがありますが、たいがい暖かくなると復活します。そんなホテイアオイですが、水質を浄化する役割があったり、飼料や紙の材料になるなど、有用植物としての面も持っています。
あまり身近ではない植物だったのですが、色々な面を持っているのですね・・・。
今日の八ヶ岳曇り・・・ちょっと肌寒いです!
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