Archives for 5月, 2014

富岳風穴

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さて、最後に訪れるのは「富岳風穴」です。ここは横に伸びる洞穴なので、比較的歩きやすいです。

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ここの年間平均気温は3℃。やっぱりひんや~りとします!その昔には、蚕の卵や樹木の種の貯蔵に使われていた天然の冷蔵庫です。

鳴沢氷穴もここ富岳風穴も、現在では国道の横にあるためアクセスも便利でいつでも訪れる事ができます。このトレッキングを機会としてご案内しましたが、夏の暑~い時期にぜひ涼みに行ってみて下さい。

トレッキングの下見シリーズは今日で終了!明日の本番はお天気も良さそうで♪楽しんで行ってきま~す!

 

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昨日の午前・・・ゴロゴロと雷の音が聞こえたかと思うと、にわかに黒い雲が起こり、バタバタと大粒の雨が降ってきたと思ったら・・・雹!1㎝を超える大粒の雹でした!各地でも大雨や雹・突風などで被害があったようですね。本来なら天候が安定しているはずのこの時期に・・・今年も天候不順なのでしょうか???

鳴沢氷穴

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次に向かうは天然記念物「鳴沢氷穴」・・・氷結ではありません・・・。入口に本日の洞内の温度が書かれています。この日は「0℃」ん~良く冷えてます!って、生ビールじゃないんだから・・・コラ!!

ここも洞内入口には大量の雪が残っていました。下に下りる階段は途中から急に冷気が襲ってきます。真夏だったら ”超自然冷房” と言うか、寒すぎると思いますが・・・。

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看板でも紹介されているとおり、この氷穴から切り出された氷は、馬で江戸まで運ばれお殿様に献上されていたそうです。なんでも、本当にとけずに江戸まで運べるかの検証をした番組があるとか・・・?

氷穴の中には天井からしみ出した水滴が落ちて凍り、積み重なった氷の柱「氷柱」が見られます。幻想的で美しい自然の芸術です。ここは竪穴型洞窟なので、ちょっとアップダウンがあります。足下にお気を付け下さいね。

何回も言いますが・・・それにしても良くもこの洞穴を探し当てたものですね。そして、天然の冷凍庫・冷蔵庫としての活用も素晴らしいです!

今日の八ヶ岳は良く晴れた青い空が広がって気持がよいですよ♪

竜宮洞穴

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さあ、次に向かうのは「竜宮洞穴」です。「せの海神社」と同じ場所にあり、この鳥居をくぐっていきます。趣のある鳥居で何だかワクワクします。「どんな所なんだろ?!」

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意外に距離がありましたが、やっと到着しました!洞穴の中はここでも雪が残っています。階段を下りるとすーっと冷気を感じるので、ドキリとします!穴の底には小さいほこらが祀ってあり、ここが「せの海神社」の様なのですが、すぐ近くにロープで囲ってある別の洞穴があり、本来はこちらが「竜宮洞穴」だったようです。残念・・・看板には→古くは富士道者巡礼の霊場として著名だったようですが、近年は洞穴の崩壊がひどく、入洞は禁止している。と!

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入れる方の洞穴には今にも落ちてきそうな木々が・・・あまりにも芸術的です。でも、この洞穴もいずれは崩れてしまうのでしょうか?長い年月をかけて少しずつ少しずつ変化を繰り返して行くのですね。

今日の八ヶ岳は曇り。何だか肌寒い日です。これから明日にかけてお天気は下り坂・・・作物には恵みの雨です。

 

蝙蝠穴

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さて、次に目指すは「蝙蝠(コウモリ)穴」なーんか不気味な響きです。ディズニーランドのアトラクションを思い出してしまうのは私だけではないと思います・・・。

入口はこんな感じ、この格子は人を幽閉・・・違います。コウモリを守るために設置されたもので、門の両脇の横に広い格子は夜間にコウモリが自由に出入りできるようにと作られたものなのだそうです。

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受付ではヘルメットを渡されます。えーっっっ?ヘルメットを被るほど危ない所なの?良く見るとコウモリのイラストが意外に可愛いのです!

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さあ、ヘルメット装着完了。いざ蝙蝠穴へ! ”ガツン!!!” あぁ、ヘルメットの意味が分かりました。ここは天井が低い所が多いのです。背の高い方は大変かも・・・。この洞穴は他と比べると比較的冬でも温暖なためコウモリの生息地となったようです。ただし、今ではコウモリの数が激変しているようで、こうやって格子で守っているのですね。蝙蝠穴の中には「巨人の足跡状広場」や「溶岩棚」「縄状溶岩」「珪藻土線」などを観察する事ができ、1,150年前の噴火で流れた溶岩の様子を感じる事ができます。意外に暗いので足下は要注意ですよ!

今日の八ヶ岳曇り・・・カラッと晴れて暑くなると思っていたのですが。気温は高いものの何だかはっきりしないお天気です。

 

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樹海の木たちはその暗い林を抜けて上へ上へと伸びようと頑張っています。寿命を迎えた木は枯れ・倒れ・朽ち・・・やがて樹海の栄養となってきます。その中を樹齢数百年の木たちが頑張っている姿は何だか私たちを励ましてくれているようにも見えます。このツガは樹齢約300年!写真ではなかなかお伝えできないですが立派な木です。ここからどんな人間達を見下ろしてきたのでしょう?

 

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こちらは、樹海の中ではここでしか見かけなかった桂の巨木です。株立ちになっていて見事です。この巨木が植えられるような広~い庭のある家に住んでみたい・・・。思わず ”うわーっ” と言ってしまうくらい立派な桂でした。

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この木も相当な巨木だったと思われます。あらっ、焦げている?そう、恐らく雷が落ちたのでしょう。幹の中が真っ黒に焦げていました。太陽を求めてひときわ高くなった木は雷に狙われるというリスクもあるのですね。自然界の厳しさを見せつけられました。人間も多少の厳しさがないと大成しないのかもしれませんね。

今日の八ヶ岳は晴れ!久しぶりに暖かい(暑い?)日になりそうです。これで我が家の野菜達の苗たちも伸びるといいなぁ!!

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樹海には針葉樹・広葉樹いろいろな種類の木を見る事が出来ます。が・・・その形もなかなかおもしろく、見飽きる事がありません。このヒノキは幹がくねくねと曲がった後に上に延びています。その名も「八岐大蛇(やまたのおろち)」曲がりくねった幹が本当にヘビのようです。

この木々の下はすぐに溶岩。根を深く張る事ができない木々たちはその根を横へ横へと這わせます。根が地上に出ると枝のようになるのですね。だからどこが根でどこが枝なのか分からない・・・。

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この木はまん中に別の木を抱いていたのでしょう。その木が朽ち、自分だけ残った・・・と思われます。何だか生きているように見えるのです。

 

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この木は???成り立ちを想像していると楽しいです!

八ヶ岳は今日も曇り、肌寒い日が続いています。体調を崩さないように気を付けましょう!

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さて、今日は樹海に咲いていた花たちの紹介です。花の名前を調べるのにちょっと苦労しましたが・・・上の写真は「ミヤマシキミ」(深山樒)ミカン科の常緑低木です。シキミ(樒)に葉のつき方や葉がやや似ていて、シキミと同様に全体に有毒であることから「シキミ」と名付けられたようです。果実(秋になると真っ赤な実が付きます)も含めて全体に有毒で、誤って食べると嘔吐、痙攣や麻痺を惹き起こすそうです。薬用にするという報告はないようです。こんなにかわいい花なのに・・・やっぱり見かけにだまされてはいけませんね。

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こちらは「ウスギヨウラク」(薄黄瓔珞)別名「ツリガネツツジ」と呼ばれツツジ科の落葉低木です。「瓔珞」(ようらく)とは珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具のことで、仏像や寺院 の装飾品として用いられているものだそうです。こちらも本当にかわいい花ですね。どちらも林の中でひっそりと咲いていて気づかずに通り過ぎてしまいそう・・・。

溶岩や林だけだと思っていた樹海の中にも人知れず可憐な花たちが生きている事に感動!

今日の八ヶ岳は曇り・・・昨日はまとまった雨となりました。この天候不良で、とても肌寒い八ヶ岳です。

 

こおり穴

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さあ、いよいよ本格的に樹海の中に入ってきました。ここは「こおり穴」別名「英(はなぶさ)」とも呼ばれていて、穴の中の気温が夏でも低いため、古くは冷蔵庫の代用として厳冬期に沢からの天然氷をここに運び熱病等の手当に利用していたそうです。ご覧のようにまだ雪が残っています。

 

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雪が残っているのは、穴の中の穴・・・外側の大きな陥没穴は直径20m以上あるでしょうか。それにしても昔の人は良く迷わずにこの樹海の中を通れたものですね。そして、よくもこの穴を見つけ、生活に利用できたものだと感心せずにはいられません。樹海と言っても怖いイメージばかりではないと言う事を今回初めて学びました。

今日の八ヶ岳は曇り・・・明日の朝に向けてお天気は下り坂のようです。

 

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山梨県北西部、向かいに富士山、南アルプスを望む 八ヶ岳の広大な山裾。 標高1,150mに立地する不動産、別荘管理会社です。 豊かな自然に囲まれたこの地で、 お客様の安心で快適な高原ライフを 応援させていただく中、周辺、生活情報や、 日々うつろう四季をスタッフの感じるままにお届けしています。